IT担当大臣がハンコ業界のトップでダメだ・・・・と言う話が出ています。
竹本直一IT担当大臣、印鑑とデジタル化は「対立でなく、共栄のため知恵をしぼる」 Huffpost
共栄のために・・・とか言ってますが、ハンコはちゃんとシフトチェンジさえすれば、なくならないと考えてます。
詳しく見ていきましょう。
ハンコの問題点
ハンコの問題点は2つです。
- 不便さ
- 偽造される可能性
認め印やら銀行印や実印が本人確認のためにつかわれますが、本人確認なら全部サインで十分。
認め印がなければだめ。。。とかそのためにわざわざ手続きができないのが問題。
詐欺も通帳と銀行印さえあればお金が引き出せるというシステムがあるから横行してる。
銀行印代わりにサインにしてしまえば、少なくなると考えてます。(暗証番号教えてしまえばどうしようもありませんが・・・・)
2については3Dプリンターで偽造される可能性があります。
押し印の形から偽造ハンコが作れます。
サインもOK。印鑑もOKにすればいい
かといって今からすぐに制度を変えるのは不可能。
だから、サインもOK、印鑑もOKにすればいい。
そしたら、ハンコを持ち運ぶ不便もへり、国外の人の対応も出来る。
必要であれば実印登録みたいにサイン登録の制度を作ってしまえばいいんです。
どうしても印鑑がいい人は不便さと偽造されるリスクも込みで印鑑を使いつづければいいんです。
上記で紹介した記事でもこんなことが書かれてました。
「例えば印章をデジタルで印字をしておいて、それを相手に送れば、印鑑を押したのと同じ効果をもつというようなことも一つの知恵として出てきている。印鑑を作る方にとってもまだ仕事がある。今だと、毎回ハンコを押して使わないといけないが、デジタルの社会になれば、こういうようなものも一つの考え方かなという議論も出ています」
ハンコを使うのにパスワード管理でよければこれでいいと思います。
海外でも手書き同等のサインが入ったデジタル書類で認めた事になります。
どっちかじゃなきゃだめだ!となるから問題になる。
どっちでもいいにすれば、問題は少なくなると思います。
印鑑は高級化してお土産用にしてしまえばいい
ハンコは日本独特の文化。
だから、海外向けにしてしまえばいいんです。
以前カナダで語学学校に居たときに、「インターナショナルデー」というのがあって、
日本文化の紹介の一環で、来た人の名前の音から、漢字にしますというのをやりました。
これが大盛況。
日本人が英語をかっこよく思うように、外国人、特にアジア圏以外の人はかっこよく見えるようです。
イタリア人の友達は「これタトゥーにしていれる」と言ってました。
だから、「日本文化」として売っていけば、いいんですよね。
例えば、その場で名前聞いてその場で名前彫ればいい。
綺麗な和式の印鑑ケースも一緒に売れば売り上げもあがる。
自国で出来ない「経験」だから多少値段が高くても売れますよね。
こういうとき人は「モノ」ではなく「経験」を買ってますから。
お土産としても優秀ですし、やっていける勝算はあると思います。
時代にあった考え方をすれば生き残り方が見えてくる
IT化が進み、海外からの渡航者、移民も増えてる中、物体としてのハンコ、印鑑を維持し続けるのは合理的ではない。
ただ、日本文化には間違いない。それに漢字を合わせればやっていける。
実印用の書体とかカッコイイし、日本でもあんまり見ないから玄人向けで海外に発信していけばいい、
ポケモンのハンコも出てきてるし、やりようはいくらでもある
「今のまま」の形を残すのではなく、新しいことを加えていく。
絶対好きな人は居るから、文化が絶えることはないよね。
思考停止にならないように
この記事を書く際に少し調べて見たのですが、
IT大臣がハンコ協会のトップ
↓
だから日本はオワコン
というツイートをしてる人がいて、それに対する反応が同じなようにみえました。
実際の政策や考えていることを読むと、至極真っ当です。
ただ、見出しだけ見て短絡的にオワコンと決定づけない方がいいと思います。
言われたことただただ信じ込むと、騙されることにつながります。
記事を読んだときに、これは本当か?自分ならどう考えるか?の視点を持っていく必要性を改めて感じました。